がうす通信第101号(2010/2/15)


大阪   基地局建設計画を阻止できるまで

                           大阪府堺市 小林 早苗

私の家から230m位のところ、120世帯ほどの同じタウンの端の家からは50mという民家に接近した場所に携帯電話基地局が建つという文書がある日、普通の回覧と一緒に回ってきました。
  電波塔の被害を以前テレビの報道番組で知っていた私は家族の健康を考えると不安が募り、その日から夜も眠れない日々が続きました。
 そこで、思い切って自治会に反対したい事を伝えましたが、「そんな事言っても、電波なんてどこにでもあるでしょう」「私は電波がよくなると思って喜んでいました」と言われ反対する雰囲気ではありませんでした。
  やはり、反対なんて無理なんだ・・・あきらめないといけないのか・・・と思っても、子どもたちの寝顔を見ると涙が出てき、私たち親がここに住むことを決めてこの子たちをここに住まわせているのに、今私があきらめることでこの子たちに何かあった時、何もしなかった私は子どもたちに何と説明するんだろう?無理かもしれないけれど、お母さんはやれるだけの事はやったって言えるように頑張ろう!この子たちは私が守る!と決めたその日から私一人の活動が始まりました。
  そうして、インターネット等で調べていくうちに、ガウスネットさんに行き着きました。
  何もしらない個人が電話してお話してもらえるのだろうかと不安に思いつつ、電話をすると、電話口に出られた懸樋さんはとても親切に色々なことを教えてくれました。その時から急に心強くなり、今ならなんとかなるのではないか、始まりは一人でも、子どもをもつ親なら同じ気持ちになってくれるのではないかと思い、近所の友達に真剣に話しをしてみました。
  そうすると、私の気持ちに賛同してくれ、すぐに知り合いにこの事を伝え、友達から友達と3日ほどで30名が集まるほどになっていました。
  そこで、集まってくれた人たちに各地の基地局周辺でおこっている健康被害の新聞記事等を配り、このまま何もしないでいいのかと問いかけてみました。
  皆、電波塔の被害を知らなかった人ばかりで、新聞記事等を読んでいくうちに私と同じように不安を抱き「どうすれば阻止できるの?」「何でも手伝うから言ってね」と温かい言葉をもらいました。
  そして自治会を通して業者と話すこととなりました。業者の方は「電波は危なくない」「あなたのように怖いと思っていることがストレスになり病気を引き起こしているのでは」などと言われましたが、自治会役員の中からも思いもよらず、反対の声があがり、全住民を納得させる為に説明会開催を要求することとなりました。また、説明会前に勉強会を開催し、荻野晃也先生にお願いする事になりました。
  それら説明会・勉強会の案内や健康被害の記事等をまとめ、みんなで各世帯に手渡しで説明しながら渡し歩いていた時です。自治会会長さんから私に電話が入りました。「業者から連絡がありました。今回、うちのタウン内の携帯電話基地局建設の話はなくなったそうです。ですから、説明会も開かないということでいいでしょうか?」・・・私は一気に力が抜けて、その場に座り込んでしまいした。
  これらは、私が友達に呼びかけてからわずか、2週間の出来事ですが、私一人の力では、何もできていなかったと思います。周りの人の力があってこそ実現できました。
  早々と建設中止の連絡があったので、近くに別の予定地が見つかったのではないかと不安もありますが、今後は、新しくできた繋がりを活かして暮らしの安心安全な環境を守るため、みんなで監視をつよめる取り組みを考えていきたいと思っています。