がうす通信第110号(2011/8/6)


スマートメーター 内容秘してメーター交換

無線数キロカバー    小平市での実証実験

 東京電力は昨年10月から東京小平市と清瀬市約9万軒でスマートメーターを2013年までにメーターを各戸に設置する実証実験を開始しようとした。
 小平の苗村市議(当事)が調べたところ、小川町1丁目約600件(すでに取り付け済み学園西町約2700件を4月以降早々に取り付けの予定だった。以下は市議が東電へ電話取材した内容。
  スマートメーターは各戸の電気使用量を電気メーターから近隣の電柱(9万世帯で数十〜数百か所)の上に設置する受信機に無線電波で送り集約し、そこから光ファイバーで東電へ、30分毎に送る。電柱につける基地アンテナは、数百のメーターに1つ設置され、1つのアンテナで数キロメートルをカバーするもので双方向に信号が送られる。このアンテナ基地は、メーターと同時に設置している。
  東電としてのメリットは、これによって検針が不要になり人件費の削減になる。停電時に、停電の原因が客か東電かわかるようになるので、復旧が早くなる、などがある。また、顧客のメリットとしては、留守でも電気をつけたり切ったりできる。
  アメリカでの場合は、方法が大きく違うわけではないが、有線と無線で、無線の周波数が違う。アメリカのように広いところでは、遠くに飛ばすことを優先させ、日本(東京)の場合は遮蔽物が多いので、距離よりもまわり込みできるように周波数を選んでおり、方式についてまだ100%確立していない。周波数などは「セキュリティの関係で公表できない」という。

電波の周波数、出力も非公開のまま

小平では技術実験をする、というのが東電の説明だが、設置の際に工事の前に配られた「電気メーターの取替えにご協力お願いします」との案内(次ページ)には新しい電気メーターについて、「スマートメーター」という名称もなく、それが無線であること、などこれまでのメーターとはどのように違うかについて何ら記されておらず、住人には一切説明はなかった。

案内には、裏にQ&Aがあるが、書かれていることは、「なぜ取り替えるの?」の答え「東電では、遠隔での検針などお客さまの多様なニーズにお応えするために、電子式電気メーターへの取替え工事を実施しております。なお、遠隔での検針を実施するため、電気メーターの付属品の取替え作業を別途実施する場合がありますので、あらかじめご了承ください。」という内容。この通知に対して断った世帯は一軒もなかったとのことだ。
  使用される電波の周波数や出力も明らかにしないままメーター取替え工事が進められた。
震災後、現在設置は中断している。清瀬ではまだ設置されていない。当初は、小平から始めて規模拡大を考えていた。しかし、今は新たな設置は未定。社内でゼロからの検討となっているということだ。