リニア用大規模変電所計画    岐阜県恵那市と
「環境影響評価書」にもない     長野県豊丘村

 JR東海は、中部電力が建設するリニア新幹線用の変電所建設を長野県豊丘村と岐阜県恵那市で計画している。リニア用の巨大な変電所計画が中部電力から自 治体に5月11日になって知らされた。変電所の規模は、豊丘村で8〜9ヘクタール(東京ドーム2個分)、恵那市で11〜12ヘクタール(東京ドーム2.5 個分)に及ぶ。この二ヶ所の変電所計画はリニアの工事実施計画には書かれていない。
 経済産業省の吉野恭司大臣官房審議官は、昨年11月にJR東海から話があり、今年2月にJR東海が中部電力と計画を結んだと答弁した。(6月19日国土交通委員会で本村伸子議員が質問)
 国土交通省の藤田耕三鉄道局長は「環境影響評価書にも、工事実施計画にもない」と述べ、国交省としてつかんでいなかったことを認めた。また変電所と送電線の建設費はJR東海が負担することが確認された。
 太田国土交通大臣は「丁寧な説明をするよう指導・監督していきます」と答えたのみ。
  豊丘リニア対策委会合、情報不足に不信感の声
[南信州経済7月 1日から]
 JR東海のリニア中央新幹線建設への対応を検討する「豊丘村リニア対策委員会」(市瀬憲会長)は29日夜、2回目の会合を村保健センターで開き、JR東 海や県、中部電力の担当者が初めて出席した。リニア専用変電施設の村内への設置計画が5月になって明らかになったことに触れ、委員からは不信感を感じると の声が出た。下平喜隆村長も「住民への影響を減らすためにも早めの情報公開を」と求めた。
 計画だと、リニア専用変電施設は、中電が上佐原地区の山間地に建設する予定。同村を通る50万ボルトの高圧送電線「南信幹線」から15万4000ボルト に電圧を変換し、JRが建設予定の豊丘変電所(同村柏原地区)と小渋川変電所(大鹿村上蔵地区)の2つのリニアの変電施設に送電する。敷地面積は8万〜9 万平方メートル。

中電によると、変電所と送電線はどちらも本年度から調査・測量に入りたいとし、用地を取得した後、変電所は2018年度から、送電線は19年度から工事に着手する見通し。送電鉄塔の高さは約60メートルを想定し、景観対策を施すとした。