カナダ オンタリオ州は36000個のスマートメーターを取り外す。巨大エネルギー産業の崩壊か?
【Collective-Evolution http://www.collective-evolution.com/  より】
      映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(*)は、おそらくハリウッドで近年もっともインパクトのある映画だろう。ストーリーは実話で、商業取引業界内部の堕落に力強い警鐘を鳴 らす。この映画がアカデミー賞で「ベスト映画賞」などの5つの賞にノミネートされた事実は、人々はわれ
われが考えているよりずっと目覚めていることをよく表している。不正はわれわれが期待するほど速やかに明るみには出ないだろうが、いずれ必ず出てくる。
 こういう動きの一端が、最近のオンタリオ州のニュースによって明らかになった。問題が出はじめて数年、ハイドロワン社はついに、地元のスマートメーター が機能していないことを認め、まずは36,000個を取り外すことを決めた。さらに多くの設備が同様の道をたどることになるだろう。(その後、BCハイド ロ社が機能しない88000個のスマートメーターを取り外す予定と発表した。)
 公共料金納付者に何10億も払わせ、スマートメーターは家の中での行動のデータを居住者の了承や許可もなく違法に入手する。ナショナル・ポストの報告に よると、オンタリオ州ラナーク地区のランディー・ヒリアー議員は、彼の事務所にハイドロワン社の電気料金請求書とスマートメーターの疑惑に関する苦情が殺 到した時、ただ驚愕するばかりだった。「地元のオンタリオ州でスマートメーターに伴うさまざまな問題が表面化し、私はこの5年、難しい壁にぶつかってい た」と議員はいう。2007年に初めて当選して以来、彼の選挙区でこれほど注目を集めた問題はひとつもなかったという。
 現在、ハイドロ・ワン社はスマートメーターを取り除いたり、旧式のものに交換するということは考えていない。ただワイヤレス・メーターが作動しないので、年4回、地域の顧客のメーターを読み、中間で月額を見積もるという。
 1万件以上の請求書に対する苦情がオンタリオ・オンブズマンに提出され、オンタリオ監査院は痛恨の報告を出し、スマートメーター計画は挫折したと告げ た。ハイドロ・ワン社はカナダで最初の大手設備会社で、いわゆる「スマートなメーター」を疑うことを知らない顧客の家に設置する業務をしている。オンタリ オの人たちが支払った運用開始のための値段は20億ドル。9億ドルの予算オーバーだった。
 環境を尊重するか?あるいはグリッドをとるか?
 この話題を初めて聞く人のために、情報を提供しよう。スマートメーターは気候変動の対策という名目で世界中で設置されている。ところが、メーターはエネ ルギー使用を基本的に増加させる。また、ある産業界のトップはメーターが密かに集めたデータが実は電気そのものよりもずっと価値があることを認めている。
 ポートランド州立大学は先ごろ、スマートメーターの裏に潜むやりたい放題の監視の実情に関する優れたレポートを発表した。産業界の内情報告のタイトルは 「“スマート”の新進歩的政策:電力消費、家庭内モニタリング、企業体制」である。(抜粋はSmart Grid Awarenessで読むことができる)
 顧客は憲法で認められた彼らの権利が、有料の屋内監視ネットワークによっていかに侵害されているかを知らない。また、この技術が多くの火事を引き起こ し、その為に死者まで出たことを知らない。(Take Back Your Power参照)もしこれらをすべて裏付ける事実の山がなければ、本当であるとはとても信じられないだろう。しかし、われわれは今、そんな狂気の時代に生 きている。
 事実を知り学ぶこと
 銀行のシステムと同様に、エネルギーシステムもまた破たんをきたしている。この両方を変える為には徹底的な見直しと我々の快適な生活の改革が必要であ る。「不足している」という理由でいくつものウソを作りだす巨大な社会システムがあることを人は苦悩と興奮を伴って知ることになる。十分なエネルギーがな い。食料がない。資源がない。お金がない・・・。現実には、十分に生活してゆけるし、うまくやっていけるのに、その事実は押しつぶされ、「不足している」 ということで焚き付けられる社会。これが紛れもない現実である。
 その一例をあげると、1971年に秘密解除となった米軍文書によると、太陽光技術に関して20%の効率性よりも秘密化に重きを置いていた。1971年にすでにこういう動きがあったのだ。もちろん、これは国家の安全と財産の権利の名の下に行われた。
 さらに、ネバダのエネルギーマフィアが太陽光発電をする人には電気料金を40%値上げすると通達し、余った電気をグリッドに売る時には買い取り価格を値下げし、首尾よく太陽光産業を衰退に追い込んだ。
 エネルギーをめぐる戦争である。そこにはびこる汚職の事実は、われわれに知らされる量の何倍にもなる。今、われわれはこの問題の解決にむけて行動を起こ さなくてはならない。その難問を避けることは今やできないと思う。私は楽観的に、われわれが連帯し、より良い選択をするために学び、この暗い夜をうまく潜 りぬけることができると信じている。それ以外には道はない。
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(*)「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
2015年に米国で公開されたドラマ映画。2004〜2006年に米国に起きたサブプライム住宅ローン危機をテーマにしている。住宅ローンの債権が高利回 りの金融商品として、多くの投資家たちが買いあさる中で、いち早くバブル崩壊の兆しを読み取り巨額の利益を上げた投資家を描きヒットした。