がうす通信第30号(1998/04/19)

電磁波は乳ガンの危険要因
カナダで高圧線抗議デモ、住民勝利


電磁波は乳ガンの危険要因
シンディ・セイジ

 乳ガン誘発における環境問題は「乳ガンに関する世界会議・1997年カナダ・オンタリオ」で中心的話題となった。環境上の乳ガン誘発の危険要因としての電磁波に関する証拠が、会議に参加した視聴者である科学者や主張者に対してテープを使って述べられた。
 男女を問わず、乳ガンや他の様々なガンと電磁波被曝の関係を肯定する科学的証拠が次第に集まり出している。実際、初期の頃の研究では、電磁波に曝された電話や線路の技師の間に起こった男性乳ガンの高い発生率が示された。研究者は男性の胸の組織が危険に曝されている事を知り、女性の職業上の危険も調査した。この会議でもいくつかの事項が発表されたが、それは以下の通り:
 100以上の疫学調査の証拠は、職場や居住区の電磁波被曝といろいろなタイプのガンとの関連を示すものである。電磁波はまた、幼児のガン、特に小児白血病との関連がある事も疫学調査でわかった。今回は、より多くの研究が必要とみなされている乳ガンに関して、電磁波が危険要因であると示す意味のある証拠がある。
 疫学調査的証拠は電磁波被曝と男女間の乳ガンの関連性を研究の半分が肯定している。新たな疫学調査研究の結果が今年中に2つ出ることについて(シアトルのFred Hutchinsonがん研究所のとスウェーデンのカロリンスカ研究所を注目)
 人間の胸の細胞に関する研究では12mGの電磁波被曝はメラトニンの活動を抑制させ、メラトニンにより本来防がれる悪い細胞の繁殖を引き起こす。
 2つの研究所から、乳ガン細胞の発達に関わるメラトニンの活動が、環境レベルの電磁波被曝で低下、もしくは消滅されるとの報告を受けている。
 電磁波被曝は人間のメラトニンレベルを低下させ、男性のホルモンシステムと相互作用があると報告されている。電磁波と女性のホルモンシステムに関しての研究は、カンサス・ミッドウエスト調査研究所で行なわれている。
 電磁波に関する科学者、研究者また政策研究家などが、がんの危険要因としての電磁波に関する会議に参加して、この問題に関しても今後の政策などを話し合う為にオンタリオのキングストンに集まったわけである。
 因果関係は世論としてはまだないが、電磁波と乳ガンの関係は今疫学調査、実験、動物研究の証拠などに基づいている。
 「電磁波と乳ガン」という本の共同著者の一人であるバリー・ウイルソン氏は、メラトニンと乳ガンを引き起こす可能性のある電磁波をもたらす夜間照明に関する話の公演をした。彼が強調するポイントは、電磁波と人間のホルモンシステムはがん細胞を増殖させるという相互作用があるという事である。
 ワシントン大学のヘンリー・ライ氏は職場で受ける位の電磁波被曝で細胞内のDNAのダメージをもたらすという活性酸素の役割について話をした。ダメージは、電磁波により引き起こされた活性酸素情報の増加によって部分的に起こる。がん、アテローム硬化症、老化などの人間の病気に対する活性酸素の役割が述べられた。ライ博士は、彼の研究は乳ガンに対する有望な治療法であると発表した。
 スウェーデンの国立勤労生活研究所のKjell Hansson Mild氏には、スウェーデンでは妊娠した女性は本人の意志があればコンピューターモニターを使う仕事をさせないという公式な政策を発表した。スウェーデンは国際的にも、電磁波における最終結論に達するまでの間、慎重なる回避策を率先して電磁波被曝を減らす行動を取っていることで知られる。
 Sage Associates のシンディ・セイジは、たとえ電磁波に関連した乳がん発生の増加率が少しであっても、それは市民の健康へ多大な影響を及ぼし数多くの女性を危険にさらす結果になると述べた。現実に科学的研究の結果が肯定的結果を示しているのに、米エネルギー省の研究計画の資金援助はカットされる予定であると彼女は言う。1979年以来、DOEは電磁波研究に資金援助をし、契約者達と年会議を開催して研究結果などについて話し合った。これらの会議事項は、成功した電磁波における国際研究の議題として見られていた。
 世界公聴会では、国連、世界保健機構、世界銀行、各国代表などの面々の前で、WCBCの参加者などからの会議議題に基づいて、地球規模の行動計画として以下の推奨事項を発表した:
 電磁波被曝を考慮した慎重なる回避策における政策を確立するために、結論としての科学的証拠はないこと。電磁波と乳がんの因果関係を決定付ける事において産業側の科学者の総論は必要ないこと。われわれは健康問題に関してたばこと同じ経路をたどるべきでないこと。
 慎重な公衆健康における行動を確立するために必要とされる証拠の基準は、地域人の合意の元に確立されるべきであり、政策と行動の引き金は、慎重な公衆健康行動と一致させた上での証拠の重量によって掛けられるべきである。
 WHOなどは、乳がんを含む全てのがんの危険性の増加に関係がある、電磁波被曝レベルの準備的公衆健康上の忠告を発表すべきである。この忠告内容は居住区と職場の被曝両方に関して提言されるべきである。
 危険要因としての電磁波に関した信頼のおける偏見のない情報は、発展されるべきであり、また公共で利用できる情報センターから知らされるべきである。科学、公衆健康、政策などの情報は、公衆にとって入手可能な費用内で個人的閲覧の為に供給されるべきである。研究記事や慎重なる回避戦略はいろいろな国の言葉で利用できるようにすべきである。
 WCBCの代表者は、WHOの電磁波提言委員会に席をおき、電磁波研究の国際発展や乳がんに関する政策方針などを監視するべきである。
 国の健康管理機関は、電磁波被曝に関して特に決定的な総評が存在していない今、標準規定を先取りすべきではない。
【EMRアライアンス・ネットワークニュース秋号より】


カナダで高圧線抗議デモ、住民勝利

 カナダ、ブリティッシュコロンビア地区で、人気のあるハイキング・サイクリングコースに高圧線を設置することをめぐってWest Kootnay Powerが巨大な住民の反対を押し切って高圧線の許可を得ようとした時に熱い衝突が起こった。
 長い間アライアンスのメンバーである、エミー・メジャー氏とハンス・カロウ氏率いるCOREが高圧線反対派の中心である。両者とも会員に電磁波に関わる健康と環境に対してのこの深刻な恐怖を指導すべく疲れを知らずによく働いた。新聞記事はこの問題について夏の間中取り上げ、多くの手紙が編集部に寄せられた。
 主に電磁波被曝の健康や環境への問題に焦点を置かれた公衆の関心事を提言するために、West Kootnay Powerは消費者の公開場を作った。驚くことに5対1の割合で圧倒的に、ハイキング沿いの138万ボルトの高圧線の設置要請は拒否された。
 この決定が外に集まっていた群集に発表された時、かっさいが起こり、農夫は喜んで飛び上がり、近隣住民らは抱き合い、そして旗が翻り、子ども達は車輪で飛び跳ねた。消費者側は完全な勝利となった。アライアンスはCOREとエミー・メジャー、ハンス・カロウ、また団結して完全な勝ちを奪った何百名ものブリティッシュ住民達におめでとうを言いたい。【EMRアライアンス・ネットワークニュース秋号より】