がうす通信第37号(1999/06/23)

【和歌山】関西セルラー現場事務所すべてを撤去


【和歌山】関西セルラー現場事務所すべてを撤去
『電波塔の移設を求める会』運動勝利で幕

 97年1月、和歌山県有田郡広川町のみかん畑の中に関西セルラーが「広川通信所」という名で高さ40メートルの携帯電話用中継鉄塔のための基礎工事を始めた。この際気づいた住民が一人で座り込みをして工事をストップさせたが、建設会社は毎日やってきた。その後ピケの人数が次第に増え周辺住民がこぞって反対運動に参加、1カ月後とうとう業者は来なくなった。(がうす通信24号に記事)
 この地域は閑静な農村地帯ではあるが、計画地の50メートル以内の範囲に50戸あまりの人家もあり、70メートル以内のところには中学校、養護学校もあるところである。また道路は農耕用専用で建設地手前で行き止まりになっている。
 住民は3月に「電波塔の移転を求める会」(硲孟巳代表)を結成し反対運動を展開した。
 区長による説明会の開催に始まり、会では町当局への要望、町議会への請願、近畿電波管理局及び関西セルラー社長にも要望書を送った。こうした結果、町長の斡旋により町役場内で、企画室長立ち会いのもとに事業者との話し合いが行なわれるに至った。
 話し合いでは、代替地を探せとの要求がなされ『求める会』として数カ所の候補地を関西セルラー側に提示、町長の助言もあったが、セルラーはコスト面からこれを拒否し物別れとなった。
 99年になり、関西セルラーは担当者との話し合いの場で、鉄塔建設用の機械、現場事務所その他一切を引き上げ現状復元を行なう事との告知を行なった。2月末には引き上げが完了し、現場の埋め戻しも終わり、みかんの苗木も植えられて、完全に元の畑になった。