がうす通信第41号(2000/02/15)

【スイス】“地域住民に悪影響”と短波放送鉄塔閉鎖
私は電磁波過敏症です(30歳・女性)
12カ国でネットワーク 電磁波過敏症問題 International Network
今年の全国大会は長野県伊那市で!
電磁場対策ホットカーペット登場
高校生・大学生の参加する研究会作り 引き続き募集中
電磁波過敏症のネットワーク設立を!


【スイス】“地域住民に悪影響”と短波放送鉄塔閉鎖

 スイスでは、シュワルツェンブルグの短波鉄塔が地域住民の健康に悪影響を与えていると長年考えられてきた。1990年代半ばにBeme大学によって調査が行なわれ、鉄塔からの電磁波が付近の住民に実際影響を与えているということが確かめられた。
 これは、長い調査期間のうち特定の3日間にわたって多数の人々の間に症状のかなりな低減がみられたということから発見された。当時は分からなかったのだがこの3日間には送信機が止まっていて短波の送信がなされていなかったということが後でわかった。スイス政府は、今ではこの鉄塔を閉鎖している。ついでながらスイスの健康環境部の係官はラジオ波やマイクロ波の新しい放射源による公衆の被曝に関して厳しい規制を提案している。もしこの法令が採択されれば−おそらくそうなる見込みだが−スイスは世界でもっとも厳格な予防原則に基づいた曝露基準−即ちNRPB(英国立放射線防護委員会)のものよりずっと低いガイドラインレベルを持つことになるだろう。(『EMFacts』から)


私は電磁波過敏症です(30歳・女性)

電磁波過敏症ネットワークのホームページへ


12カ国でネットワーク
電磁波過敏症問題 International Network

 スウェーデンでは※FEBという組織が電磁波過敏症問題に取り組んでおり、「電磁波過敏症を理由に技術者を解雇」のニュースはそこで紹介されているもの。
 この団体では、被害者をサポートし、この課題に関する情報を広め、現に被害を負っている人々を助けるために、また他の人々を被害から守るよう調査や社会への働きかけを行なっている(案内より)。
 FEBでは同じ目的の米、独、仏、豪、英など12カ国の、30グループ団体をホームページで紹介しており、ガウスネットも加えている(少々間違いがあるが)。アドレスはhttp://www.feb.se/index_int.htm スウェ−デンのほか、世界各国の電磁波過敏症に関係するニュースを提供している。
※FEB=Foreningen for El-och Bildskarmsskadade:直訳すると「電磁波及びコンピューターディスプレーの電磁波の害に関する団体」。
FEB
THE SWEDISH ASSOCIATION FOR THE ELECTROSENSITIVE 
  Box 151 26 
  S-104 65 STOCKHOLM   SWEDEN   Fax. +46 8 712 89 48


今年の全国大会は長野県伊那市で! 

 今年の全国大会は長野県伊那市に決まりました。長野県は、その自然豊かな土地にダム開発や高圧線など建設計画が数多く、反対運動も各所ある県です。伊那では以前ポール・ブローダー氏が来日した際講演会を開催したところでもあり、古くからの会員の井口さんが電磁波問題でホームページを開くなどしています。県内外からのたくさんの方の参加を期待しております。
※日程は6月か7月の予定でこれから相談の上決めていきます。(案内参照)


電磁場対策ホットカーペット登場

 富士通から「業界初電磁波99%カット」と称するホットカーペットが発売された(HC−30EU/HC−20EU/HC−20EWD)。パンフによると、「コードヒーター内に電流の流れる向きが異なる二本の線を設置して発生する電磁波同士が打ち消し合うことにより電磁波の発生を低減する」という。会員が計測したところでは確かにスイッチ部分など一部を除き磁場の数値は計測されず、低減されているようだとのこと。 


高校生・大学生の参加する研究会作り 引き続き募集中

 前号で募集のお知らせしました、高校生・大学生の研究グループの参加者の募集は時間が短かったので引き続き受け付けています。高校のスケジュールでは、学園祭の企画は早くとも4月からとのこと。大学生も今は受験シーズンということで、落ち着いてから説明会など開催することも『土曜講座』とも相談し検討しています。希望がありましたら、ご連絡ください。


電磁波過敏症のネットワーク設立を!

 このたび電磁波過敏症のネットワークをスタートさせることとなりました。ここに至るまでは過敏症の人たちの日常生活での苦労と、世の中に認められないというジレンマに陥る人たちを目の当りにして一日も早く作らなければという切実なる思いが基になってここまでこぎつけることが出来ました。
 この過敏症の中でもっとも知られているのは10人に1人がなっているといわれる化学物質過敏症ですが、電磁波過敏症においても被害者の数は10万人とも20万人ともいわれています。
 そして、この現代社会はめまぐるしい科学の発達、電気製品の普及によって私たちの生活はこの上なく便利になりました。しかし、便利さと企業の利益と引き替えに日々苦しんでいる人たちがいることを決して無視してはならないのです。
 自分自身、家族が、そして愛するわが子が電磁波過敏症により苦しむ姿を見るのは何よりもつらいのではないでしょうか。
 このような電磁波過敏症の患者さんたちの相談に応じ、ケアを行なっている病院・団体が日本にはないのが現状です。そこで、電磁波過敏症の患者さんたちの窓口となるべくネットワークを立上げたいと思います。皆さんの抱える問題をともに解決し、又、私たちの子孫にこの電磁波問題を手渡すことのないように運動をしていきたいと思いますので、どうか個人・医師・団体を問わず、皆様のご協力のほどをよろしくお願いします。 (菊池健次)