がうす通信第47号(2001/02/20)

【米】携帯電話で脳腫瘍!と数十億ドルの訴訟
【沖縄】基地のレ−ダ−で2従業員が被曝、米軍立ち入り調査を拒否
 【葉山】「小学校敷地のアンテナ撤去を!」


携帯電話の使用により脳腫瘍になったと数十億ドルの訴訟

原告の弁護士はタバコ産業から42億ドルを勝ち取ったピーター・アンジェロス

以下の記事は 2000年12月28日木曜日付け英紙『ザ・タイム』より

Vodafone社が脳腫瘍で訴えられる

クリス・エイレス、 メデイアビジネス通信員

 脳腫瘍に苦しむ米国人たちが英国の携帯電話事業者を相手取って10億ドル規模の訴訟を起こそうとしている。
 この裁判を引き受けるのは米国で最も成功している弁護士の一人だが、携帯電話産業にとってこの訴訟は法的な最大の攻撃であり、携帯電話の電磁波が脳腫瘍を引き起こすかどうかを争う裁判としてはこれまでで最も規模の大きなものになるだろう。
 世界で最大の携帯電話会社であるVodafone社は総計で数十億ドルにものぼるかもしれない10件もの補償請求に直面することになる。
 今年(2000年)のクリスマスには英国ではおよそ500万人が携帯電話を買ったので現在では英国人の3人に2人が現在携帯電話を持つようになったと推定できる。
 原告側の弁護士はピーター・アンジェロス。彼は最近メリーランド州のたばこ業界から42億ドル(30億ポンド)の損害賠償を勝ち取った弁護士である。
 アンジェロス法律事務所の弁護士 ジョン・A・ピカは昨日次のように述べた。「もし携帯電話会社が携帯電話からの電磁波の危険性に関して知っていたなら彼らは罰せられるべきでしょう。公衆に対する危害という点だけではなく、何10億ポンドを稼いだことについても厳しく罰せられるべきです。」
 アンジェロス法律事務所はメリーランド州のたばこ業界に対する勝訴によって10億ドルの弁護料を得た。今回の訴訟では3月までに2つ、残りの7つか8つを年内に提訴しようとしている。カリフォルニア州、 ケンタッキー州およびメリーランド州から開始して携帯電話機器メーカー、携帯電話ネットワークプロバイダーそして各州の電話会社を相手取った裁判になるだろう。
  Vodafone社と米のベル・アトランティック社の間の合弁会社であるVerizon Wireless社はほとんどすべての訴訟で告訴されるのは間違いないだろうとピカ氏は述べた。 Verizon社は2,600万人の顧客がいる米国で最も大きい携帯電話会社である。この裁判の影響で、英国をはじめ世界各国で同様な訴訟が巻き起こるかもしれない。
 アンジェロス氏はそれぞれの裁判で、脳腫瘍患者が被っている苦痛、および彼らが病気のせいで得られなくなってしまった収入に対する補償を求めている。
 さらに、脳腫瘍で死んだ携帯電話ユーザーの遺族のための損害賠償および懲罰的損害賠償も請求することにしている。
 ピカ氏は昨日、彼の事務所が携帯電話会社に対して補償させる請求の合計額を見積もることはできないと述べた。「それぞれの訴えがどのくらい要求することができるかは州の個別の法によるでしょう。それに勝訴しても引き出すことができるのは請求額の一部ということもあるのですから」とも語った。
 携帯電話会社は今までのところ、携帯電話が脳腫瘍を引き起こす場合があるという主張に対して自分たちをうまく守り通してきている。しかしそうした対応をもってしても、作業中に過剰な電磁波を被曝してしまったと主張する元技術者たちが安全性をめぐる一連の訴訟を起こすのを防ぎきれないでいる。
 Vodafone社のスポークスマンは昨日、「アンジェロス氏がこの画期的な訴訟にかかわるようになったとは知らなかった。」と語った。「その種類の(イギリスの)ものとしては今までのところ最も包括的なレポートである『スチュワート報告』によれば携帯電話機器と基地局が健康上なんらかの問題をもたらすという証拠はない。しかし、携帯電話と脳腫瘍の間に因果関係がないということを明確に示すことは我々にはできない。我々にはもっと調査が必要だ。」「英で同様の訴訟があるという話しは聞いていない。」
 アンジェロス氏の訴訟がもし成功するなら携帯電話会社の株価に破壊的な効果をもたらすだろう。Vodafone社のような会社は第3世代携帯電話ライセンス取得に向けて巨額な投資をした投資家たちからの厳しい圧力にすでにさらされている。
 イギリスでは携帯電話会社が5つのライセンスのために225億ポンドを支払った。ライセンス取得者は携帯電話受話器を使った高速インターネットのサービスを始めることができるようになる。
 アンジェロス氏は補償請求の成功によって稼いだ金で買った、野球チーム、ボルチモア・オリオールズの所有者としても知られている。

 【 この記事の原文は http://www.thetimes.co.uk/article/0,,2-59164,00.htmlで見ることができます。】


沖縄で、2従業員が電磁波被曝、一人は検査異常値  

航空機用のレーダーを浴びた従業員が検査を受け、労災を申請したが却下された。
詳しくは琉球新報をご覧下さい。


葉山の小学校敷地に携帯電話アンテナ 町議会でも論議

神奈川県三浦郡葉山町で町立長柄小学校の敷地にJ-フォンの携帯電話アンテナ鉄塔が建てられ、小学校PTAのなか運動が起こり、町議会でも論議され、撤去を求めて運動が起きている。
詳しくはホームページhttp://www.sfc.keio.ac.jp/~masaki/をご覧下さい。