がうす通信第76号(2005/12/7)


《ケータイ・オフ会》発足 会員募集!

準備を進めていましたケータイ電話を持たない人のグループ【ケータイ・オフ会】について呼びかけ文を作りました。

基本的な方針や規約、事務局、年会費などについては未定です。

持たない理由

 携帯電話事業者、機器メーカーは飽くなき利益追求のために私たち全員、子どもからご老人に至るまで、携帯電話をもたせようとしている。街から公衆電話を撤去しつつ、子どもたちに持たせないとあぶないと親を脅し、学生にはこれがないと授業の連絡がとれないし恋もできないと誘惑し、ご老人には孫との会話はこれがないとできない、と不安がらせて購入させようとしている。そのような企業戦略に乗せられてここまで環境と人間社会が壊れてきた。

 私たちは携帯電話が便利だとの誘惑は実はうそであることを知っている。多少の便利さというものより比較にもならない大きなものを失うことを知っている。それには以下のようなものがある。

 

1、環境破壊

便利さを追求した科学技術の進歩というものは、原発を筆頭に環境を破壊し、化石燃料を使用して地球に温暖化をもたらし、循環しない廃棄物を生み出し、人間性も失わせてきた。このことからみれば「便利である」道具はこれ以上必要ないと認識する。

 次から次へと新しい機能のついた携帯電話が開発されすぐに古くなったと思わされ、使用者は1年もしないうちに買い替えさせられている。この際捨てられる携帯電話はごみ問題として深刻である。きちんと回収へ回す率は限定され、いずれ有害物質の含まれたごみになって地球環境を汚染する。それはすでに深刻な事態と受け止める必要がある。

2、人間性の破壊

携帯電話によって電車の中での迷惑、自動車運転中の事故、医療機器への誤動作などが引き起こされている。他人を軽視し、迷惑を顧みない殺伐とした街を作っているのは携帯電話によるものが大だ。
電車内でマナー違反の携帯電話使用者に注意すると逆切れされて危険である。だからといって「やさしくおだやかに相手の気持ちになって注意しましょう」などとなぜ我々がマナー違反者に気を使わなければならないのだろうか。電車内の殺伐とした雰囲気は今に始まったことではないが、携帯電話の超個人主義はこれを大きく助長している。

3、災害時に被害を増す

地震や水害で携帯電話はまったく役に立たない。基地局に電気が届かなくなればつながらなくなるし、小さな地震でさえもすぐに回線がパンクしてしまうのである。そればかりではない。「災害時に役立つ」とNTTなどが宣伝して売ったために緊急時にも繋がるものと頼りにした結果、実際には役にたたないものを持ち出し、本来なすべき備えを怠って被害を拡大してしまうことになる。

4、戦争を引き起こす

コンゴの内戦で400万人が死亡した。この内戦は希少金属の採掘地域の争奪戦という面を持っていた。ここで採掘されるタンタルなどの金属は先進国に輸出され携帯電話の小型化に必要とされることで内戦が激化した。ITビジネスは血塗られており、携帯電話の普及とはすなわち世界の平和を脅かすものだ。

5、電磁波被害

携帯電話で使用されているマイクロ波は脳に進入し影響を及ぼす可能性が指摘されている。特に子どもへの使用については欧米を中心に警告がされている。子どもの健康を守るのは親の責任。心臓ペースメーカーなど医療機器への誤動作があり、電車も危険がいっぱいだ。不安をかかえる弱者が「優先席」という名の片隅に押し込められている。

【小さな実現目標】駅や郵便局など公共施設や、病院、街頭に公衆電話を復活させる

 私たちはこのような現状こそが危険な時代に向かっていると懸念するものである。携帯電話などなくても何ら不自由なことはない。しかしふざけたことに公衆電話が減らされている。携帯電話がないと不自由な社会にして販売するために!
私たちはこれまで公衆電話を撤去した場所を復活させることを求める。「公共性が高い」と自負するNTTなら採算性で判断するのではなく公衆電話を増やす努力をすべきである。

 駅に、郵便局に、必ず設置して、携帯電話がなくてもこれまでどおり普通に暮らせることを保証するべきである。

【大きな実現目標】携帯電話のない持続可能で平和な社会作りをめざす

(持たない理由については参加者個人の理由であってよく、これらが会の方針として会員を拘束するものでは全くありません)

【入会資格】携帯電話を所有しない人。ただし、やむをえず所有している場合も趣旨に賛同する場合は入会可能。

現在までに参加者は次のとおり。

【呼びかけ人】富山洋子(日本消費者連盟代表運営委員)、生島融(八重山・白保の海を守る会事務局長)、田中清子(小平環境の会)、懸樋哲夫(ガウスネット代表)、青木敬介(全国自然保護連合代表)、大谷ゆみこ(いるふぁ代表)、ほか入会者10