がうす通信第96号(2009/4/20)


 大阪市福島区野田商店街にある、うなぎ屋の板壁に貼られていたポスター。店主によると孫が通っている小学校で配布され娘さんが持ち帰って貼り付けたとのこと。

大阪府では小中学校での携帯電話持ち込み禁止の政策実施を打ち出しているが、学校外にも各所に貼られ始めている。

内容はこの写真の他にも「サイトの利用 軽い気持ちが加害者に 知らないうちに被害者に」「見直そう! ケータイ依存の今の生活」「ケータイのフィルタリング 子どもを守る すぐれもの」「携帯電話 持つ前に 持たせる前に話し合い 実行しよう 家庭のルール」「携帯電話 被害にあったら すぐ相談」と全部で6種類。

「健康のさまたげ」が入ったのは、大阪府在住の個人、団体が大阪府橋下知事宛に親展で「子どもの携帯電話使用は大人より健康影響の恐れが大であり、欧米と同様に16歳未満の子どもには携帯電話を持たせない。」等と申し入れる活動が功を奏したものと見られる。


 ユビキタス推進×高速道路建設=ETC利権

 天下り財団法人のため!巨額の税投入

高速道路の通行が全国一律1000円、というサービスが始まった。ただしETCを搭載した自家用車のみである。システムが間に合わずに何回も1000円が必要だ、とか、首都高などは適用外、また土日のみ、トラックやバスはだめなどが不公平との意見もあるが、もっとも問題なのが「ETC搭載車」だけに適用ということである。

ETC(図参照)の普及というものが誰のために行われているのか。渋滞緩和や景気対策などというお題目が本当の理由であるのかどうか。

東京・麹町のビルに「道路システム高度化推進機構(ORSE=オルセ)」という財団法人の事務所がある。この財団法人はETC導入の2年前に設立されたもので、理事長に張富士夫トヨタ自動車会長、理事や監事には東芝やNECなど車載器メーカーや、ETCカードを手がけるクレジット会社の役員が名を連ねている。しかし皆非常勤で、実質的には国交省OB2人を含む4人の常勤理事と警察庁OBの常勤監事一人が運営している、という。
 ETC関連事業で百億円以上もの収入を上げており、最も多いのは05年度から始まった「ETCリース等支援事業収入」の約67億円。リース事業でETC普及を促進させるのが目的である。
 ここに国交省の道路特定財源から約27億円が投入されている。さらに道路官僚の天下り先である各高速会社が合計40億円ほどを出している。これらがオルセの収入源となっている。今回の「サービス」はこれにさらに税金を注ぎ込むものになる。

 

(ETC(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金支払いシステム)は、5.8GHz帯の電波を使っている。

【総務省ホームページよりhttp://www.tele.soumu.go.jp/j/system/ml/its/index.htm

 国土交通省(道路局)は「高度道路交通システム」ITSの推進として平成20年度予算631億円の事業費を予算に出している。このITS政策に対してこれまでのトータルでは10兆円もの税金がつぎ込まれている、という。総務省も「ユビキタス・コミュニテイ構想による地域再生」「ITSの推進等」などという名目で予算をつけ、警察庁、経済産業省、国土交通省を加えた関係4省庁、が連携して、ITSを推進している。
 ETC搭載を条件の高速代大サービスで、ETCへの加入率が上がればセットアップ業者、車載器メーカー、カード会社など関連業者は売り上げが上がる。その加入一台ごとにオルセに「上納金」が納められオルセが潤う。

このためにこそ今回の高速料金一律1000円なるサービスが行われたのである。高速道路建設費の元を取ったら通行料はただ!あるいはどうしても取るなら入り口で1000円払いあとはフリー通行にすればこのようなシステムは一切不要なのだ。

このETCなる装置、普通に設置するのに15000円程度かかるが、元々の通行料を払う手間代をなぜ払う側が負担する必要があるかだ。電車の自動改札(これも不快だが)を通るために1万円の定期入れ(スイカ入れ)、を買わされるようなことを誰が納得するだろうか。それを割引してやる、と称して税金を天下り利権財団にくれてやるようなことを公然と行っている。これをありがたく思えなどという「景気対策」などは、到底許されるものではない。(懸樋記)

参考:『フォーサイト』http://www.shinchosha.co.jp/foresight/

総務省ホームページhttp://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/pdf/080828_9.pdf

             http://www.tele.soumu.go.jp/j/system/ml/its/index.htm